この胸の真ん中に

金環食、見られた人も、見られなかった人も、
うちんとこは部分食だったよって人も、
寝坊しちゃって結局見られなかった人も、
なんだかんだ、それぞれの立場で金環食のことを考えたり、口にしたりしたよね、昨日。
わたしも最初はあんまり興味なかったんだけど、一応流行りには乗っておこうと
日食グラスは買っておいたんだよね。
いやあ、ちゃんと見ておいてよかったわ。
なんか、無条件に感動しちゃったんだよね。うん。  

「花より男子」に出てくる花沢類っていうキャラクターは
主人公のつくしにとにかく優しいんですよね。
つくしが落ち込んだり、困ったり、悲しんだりしているとき
一番に気がついて手を差し伸べたり、背中を押したりしてくれるのは
いつだって花沢類。
あそこまでパーフェクトな男子は、実際にはなかなかいないでしょうけど
それに似たような存在っていうのはけっこういたりして。
ずっとずっと昔、わたしにもそんな人がいて
わたしは好きだって気持ちを伝えたことはなかったし
彼からもそんなことは言われなかったけれど、
でも、一緒にいるのが当たり前で、いつもかばってくれて
見守ってくれていた、そんな人が何年も前に亡くなったと
今になって知って、ショックで。
共通の知人からそのことを聞いたときはただ驚いて
全身の力が抜けただけで、涙なんて出なかったのに
数日たった今になって、何かの拍子に涙がこぼれて止まらなくなって。
失った過去はとり戻せないのにね。  

あんなに素敵に見えた物腰も、自信たっぷりに聞こえた声も
なんだかくたびれて、みすぼらしく見えてきて
自分でも驚きです。
前と今と、彼の何かが変わったわけではないんだと思う。
彼を見るわたしの気持ちが変わったんだと思う。
ほんと、あばたもえくぼっていう言葉の通り
好きだと思ってみたらなんでも良く見えちゃうって事かなあ。
われながら呆れてしまいます。  

降ってわいたような恋心も、憑き物が落ちるように薄れていき
もう何も起こらないし、何かを期待する気にもならないなって
そういう軽い気持ちになってます。
でも、過去にもそういう時期は確かにあって、
もういいや、ってこちらが踏ん切った途端に
相手のほうが逆に作用するみたいなところがあって
なんだか綱引きみたいです。
押せば引く、引けば押してくる、そんな感じ。
こういうの面倒臭いから、もうやめよう。   

明けましておめでとうございます。
もう今日で三が日もオワリだけど（笑）
明日から世間的には仕事初めの所が多いですかね。
わたしの相方は実家のある山にこもっちゃってて
明日やっと帰って来るそうなので、
つまり明日は事務所には来ないって事らしいですが
だからって私までのんびり家にいるわけにはいかない。
そんなことでは示しが付かない（笑）
だから、わたし的には明日から仕事開始です。